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2016/04/21 18:26

猫って神秘的にひっそり行動するのに、ちょっと抜けてるところが可愛いと思いませんか?
そんな猫の魅力を北欧デザインにして、スマホケースに表現してみました。
おっちょこちょいなリンゴ泥棒が北欧の森に出没です。
ところどころにかじったリンゴを落っことしながらノルウェーの森にひっそりと
帰っていきます・・・。


この作品のモデルは私が子供の頃飼っていた猫が、まさに盗み食いをしていた時の光景です。
リンゴではなく、えびせん なのですが・・・。
たいして可愛くはないアイテムでごめんなさい。

なぜか「えびせん」に目が無かった彼女は、中学生の私がちょっとえびせんを食べようとすると
袋を見ただけで寄ってきていたものでした。
一息つきたい時間は、いつもいつも彼女との攻防に明け暮れ、少し席を立とうものなら
がさ・・・がさ・・・という音に舞い戻る始末。

ネコを知る方なら、「お願いしてもきいてくれない」をわかっていただけますね・・・?

そんないつものある日、おやつタイムに母に呼ばれ。
ネコ予防もそこそこにキッチンに行き、言いつけを聞くわたくし。
部屋に帰ってきてみると、・・・・・テーブルの上にあったえびせんがない!
ネコもいない・・・? あれ?

現場はすぐそこでした。
えびせんの袋が床に落ちていて、空いた袋の切れ目に
器用に顔を突っ込んだまま食べているネコ。
うわっ!やられた!
なんということでしょう。
しかも、夢中すぎて私が後ろにいるのに、気付いていないんですね~。

私はニヤニヤしつつ、あたかも「今来ましたよ」という感じで彼女の背中を、とんっと叩きました。
すると、びょーん!!!
こっちが腰抜かす勢いで 手足をばたばたさせながら彼女は飛びあがり、 
それと同時に頭を突っ込んでた袋の切れ目からえびせんが盛大にばらばらばらー。

眉をひそめて、ばつが悪そうだった彼女の様子を今でも思い出します。
あんなにこっそり食べていたのに、夢中になりすぎてバックを取られてしまって、
しかも何?その驚き方は!

家の中でたびたび目撃した、こっそり、ひっそり、うっかり
を追想しながら絵にしたのがこの作品です。

もう少し、ネコのことを話させて下さい。
気の強いネコで、いつも廊下の柱に潜んで私(子供)が通るのを狙っては狩りの練習をしていました。
子供心にネコ用の帽子をかぶせようとすると、ひっかかれたりしていたものです。
そんな彼女でも晩年は丸くなるのですね・・・ハンドメイドの(耳穴の空いた)頭巾をかぶせるそぶりをすると
ごろごろごろ・・・と喉を鳴らして目をつぶっていました。
老いて、かつての気の強さは消え去り 嬉しそうに頭をなでられている彼女を見るのは
微笑ましくもあり、どこか切なくもあり。

ネコ好きの皆様、ネコとの日々を思い出してぬくもりを感じている皆様に、
モミノキよりお勧めしたいスマホカバー そそっかしいリンゴ泥棒  でした☆